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【市民ライターによる名取の魅力発信】   ~感謝の気持ちを込めて~        「絆を大切に 思いを繋ぐ」        第2回 閖上復興まつり “絆”

市民ライター 青田 さとみ


 こんにちは。市民ライターの青田です。
 今回、取材したのは第2回 閖上復興まつり“絆”です。

 秋晴れの10月8日、“元気な閖上~全員集合!”のかけ声のもと、主な会場である閖上中央公園の野外ステージには13の団体、そしてミュージシャンたちが、この日の為に練習してきた踊りや演奏に来場者の歓声が沸き上がり、子どもたちの元気な声であふれていました。

 オープニングを飾るのは、閖上太鼓ジュニアの和太鼓の力強い鼓動。
練習をつんできた「初志」と「虫送り」の演奏でまつりを盛り上げます。
閖上太鼓ジュニアは、2022年7月に閖上太鼓保存会主催の太鼓教室から始まり今は小学校2年生から中学校3年生までの18名が活動を続けています。
閖上太鼓ジュニアのメンバーである小学校2年生と5年生の兄妹は演奏の後でも「楽しかった」と元気な笑顔で答えてくれました。

 東北福祉大学のボランティアサークル「ふぁみりあ」のコーナーには、学生たちと子どもたちが魚の形に切った紙に色をつけ海を模したボードに貼り付けて作成中。閖上の海には、子どもたちの個性あふれた魚が、たくさん泳いでいます。


 揃いのピンクのTシャツが目印の「ふぁみりあ」は2008年に発足し、現在15名のメンバーで活動中です。「今後も地域のお祭りやボランティアに関わっていきたいと思っています。」と話してくれたのは「ふぁみりあ」のリーダーである学生でした。これからも名取の見守り隊でいてほしいですね。


 「伝承遊び」のコーナーには、「はまなす ゆ~りんず」と地域住民の方々によるお手玉、折り紙、あやとり、ベーゴマ、竹馬などを使った昔遊びが。昔の遊びに参加した親子も慣れない遊びに興味深々でした。慣れてくると竹馬も上手に乗りこなす子どもたちです。

 「はまなす ゆ~りんず」は、昔遊びを世代間交流の場で楽しく紹介しながら地域づくりの活動をしています。主に閖上小中学校に出向いて子どもたちと交流しているそうです。

 今回、地域住民のひとりとして手伝いに参加した震災当時、閖上に住んでいた宇佐美久夫さんは、「この復興まつりに参加した子どもたちが、少しでも閖上のいいところを感じてくれればいいなと思っています」と話してくれました。

「絆を大切に、思いを繋ぐ」
現在、閖上太鼓ジュニアの指導もしている閖上太鼓保存会が
大切にしている言葉です。そして、その思いを閖上太鼓の鼓動で伝えてきたのです。
   
 あの震災から、復興に携わってきた、すべての方との「絆を大切に」そして、未来の子どもたちに「思いを繋ぐ」そんな暖かい感謝の気持ちが込もった第2回閖上復興まつり“絆”でした。