名取市で昆虫採集を楽しもう!カブトムシ・クワガタムシ採集のコツを大紹介
夏休みは名取市で昆虫採集をしよう!
こんにちは!名取市役所なとりの魅力創生課職員です。
夏休みといえば、「自然だ!昆虫採集だ!」となる方、お子さんは多いのではないでしょうか。
今回は昆虫大好きな私が、カブトムシ・クワガタムシ採集に焦点を当てながら、自然観察も楽しめる名取市のおすすめ自然スポットを紹介したいと思います。
お子さんの自由研究に、楽しい夏の思い出のひとつにいかがですか。
暑い日が続いていますので、決して無理はしないでトライしてみてくださいね。
昆虫採集の服装・持ち物のポイント
まず、昆虫採集に行く前に、持ち物と服装について確認します。
危険いっぱいの自然の中に飛び込むには準備が大切。
自分の身を守るためにも、しっかり確認をしてください。
服装のポイント
・長袖長ズボン
森の中にはハチ、アブ、蚊、ヒルなどたくさんの危険な虫がいます。また、木の枝などで肌を傷つけることがあります。
綿のシャツなど、通気性のいい服をおすすめします。
ハチは黒などの濃い色に反応して攻撃することがあるため、なるべく濃い色の服は避けましょう。
・長靴
山の天気は変わりやすく、地面がぬかるんでいたりすることもあります。
草むらの中にいるヘビが攻撃してくることもあるため、身を守るために履きなれている長靴で行きましょう。
・帽子
・手袋・軍手
・タオルなど
持ち物のポイント
・虫かご
斜め掛けできるタイプは両手が空くのでおすすめ。
私は斜め掛けできるタイプと通常のタイプ2つを使用しています。
・虫網
長く伸びるタイプだと、木の高いところに止まっている虫を捕まえることができるのでおすすめ
・水分補給や塩分補給・熱中症対策
夢中になって虫を追いかけるので、脱水症状に気が付かないことも。
こまめに水分補給・熱中症対策をしましょう。
・懐中電灯
・虫よけスプレー・虫刺され薬
・スマートフォンや地図
自然観察は昆虫図鑑とともに
自然観察をする際、おすすめしたいのが昆虫図鑑を持っていくということです。
昆虫図鑑を持っていくと、自然観察が何倍も楽しくなります!
木に止まっている虫、これはなんていう虫だろう。
色はきらきら輝いている。
脚が黄色いところがある。
図鑑で調べて正体が分かったときの喜びは言葉で言い表せません。
次こっちの虫はなんていう名前だろう、あっちの虫はどうだろう。
ちょっとした特徴の違いで全く違う種類の虫だったりします。
自然観察が宝探しのようになりますよ。
ただ、暑い日は熱中症の危険があるため、
冷房の効いた車の中で図鑑を見たり、
スマートフォンで虫の特徴がわかるように何枚か写真を撮り、家に帰ってから図鑑で調べる、という方法もあります。
カブトムシ・クワガタムシ採集のコツ教えます
続いては、子どもも大人も大好きなカブトムシ・クワガタムシを採集する際のコツをいくつか紹介します。
カブトムシ・クワガタムシ採集は朝?夜?
カブトムシ・クワガタムシは夜に活動し、朝から昼にかけて気温が高くなってくると涼しいところに身を隠して夜を待ちます。
そのため、カブトムシ・クワガタムシの採集活動は朝派と夜派に分かれるのですが…。
私は断然「朝」の活動をおすすめします!
なぜなら、朝の方が明るく、自然観察を楽しみながら昆虫採集をすることができるからです。
自然観察はとても楽しく、カブトムシ・クワガタムシ以外の生き物も大好きになるいいきっかけとなるでしょう。
夜の森の中は視界が悪く危険が多いため行く場合は十分注意してください。私が小さいころはよく夜の街灯に集まるカブトムシ・クワガタムシを捕まえに車で連れて行ってもらいましたが(街灯採集といいます)、最近はLEDの街灯が多くなったので難しいと思います。カブトムシ・クワガタムシは「正の走光性」を持っていて、蛍光灯に比べて紫外線のない、またはかなり少ないLEDには集まらないためです。
採集時期はいつがオススメ?
カブトムシ・クワガタムシが大好きな環境は下記の2つです。
じめじめと湿気が多く、25度くらいの気温
薄暗~いところ
7月下旬から8月上旬ごろ、雨上がりの朝4時から6時くらいが条件に適しています。
ただし、雨上がりは地面がぬかるんでいるので足元に十分注意しながら歩いてください。
カブトムシ・クワガタムシは梅雨明けの暖かくなってきたころに羽化し始め、8月中旬ごろまで活動します。
成虫のカブトムシの寿命は2~3か月。特にオスの寿命は短く、野生だと1か月半くらいで死んでしまいます。
カブトムシのオスが大本命!という方は早い時期に採集しましょう。
カブトムシ・クワガタムシはどうやって見つけるの?
森の中でカブトムシ・クワガタムシを見つけるのに、全ての木を見ていたら時間が足りませんよね。
見つけ方のコツをお教えします。
1.木を見極めよう!
カブトムシ・クワガタムシはクヌギの木やコナラの木が大好き!
ゴツゴツした縦筋の木を探してみてください。
逆に、横筋の木にはカブトムシ・クワガタムシがいないことがほとんどです。
初心者はまず縦筋の木か、横筋の木かで判断してもいいと思います。
2.木の状態を確認しよう
まずは樹液が出ている木かどうか確認します。
樹液を餌にするカナブンや蝶などの虫が木に止まっていたり、木の周りを飛んでいないかで見つけることもできます。
ただし、樹液の出ている木の近くには、同じく樹液を食べにスズメバチが止まっている可能性もあります。まず遠くから木全体を見渡し、スズメバチがいないことを確認してからゆっくりと近づいてください。
もしスズメバチがいたら、その木で虫を探すのは諦めましょう。
スズメバチは攻撃的なので、そっとその場を離れます。
3.木のウロを覗いてみよう
木のウロとは、木の幹や枝に開いた穴のことです。
ウロは様々な生き物の大事な住処となっています。
運が良ければ、コクワガタやスジクワガタなどが見つかるかも。
もしクワガタムシが見つかった時には、懐中電灯を照らしながら細い木の枝でつついて捕まえてみましょう。
より奥に引っ込んでしまうときがあるので、難易度は高いですがチャレンジしてみましょう!
いざ!自然観察・昆虫採集に出かけよう
それでは、私がおすすめする名取市の自然スポットを紹介します。
1.十三塚公園
自然公園にはたくさんの生き物が暮らしています。
遊歩道がきれいに整備されているので、誰でも気軽に自然を感じることができます。
驚いたのは、遊歩道と木の距離がかなり近いこと。
初心者にもオススメのスポットです!
遊歩道を歩きながらでも充分に昆虫採集はできるので、遊歩道から外れた道は歩かないようにしましょう。土が削られて木の根がむき出しになってしまうと、木が枯れ、生き物も減ってしまいます。
2.樽水ダム公園(B地区)
樽水ダム公園B地区は緑豊かな自然公園です。
広々とした土地に多種多様な草木や生き物が暮らしています。
カブトムシやクワガタムシのほかにも、オニヤンマなどのトンボ、蝶々、イモリやトカゲなど様々な生き物と出会うことができます。
ここの空気はひんやりと澄んでいてとてもおいしいです!心が洗われます。
ただ森の中の環境にかなり近く、草木の中を突き進んでいく!という場所なので、中級者向けのスポットかなと思います。アブやハチなどもいるので、子どもが行くときは必ず大人が近くにいてください。
番外編 名取市文化会館と名取市民体育館の間にあるスポット
番外編ではありますが、どうしても紹介したかったのがこちら。
密かにお気に入りのスポットです。中心地で気軽に自然を楽しむことができ、定期的に整備されているため綺麗で歩きやすい。
わんちゃんのお散歩コースにしている人もよく見かけます。
昆虫採集には向かないですが、気分転換で自然を楽しみたい方にオススメです。
おすすめスポットで見つけた虫たち
私がおすすめスポットで出会った虫たちを紹介します!
※虫の写真ががっつり大画面ででてくるので虫が苦手な人は飛ばしてください
自然に配慮しながら昆虫採集を楽しもう
カブトムシ・クワガタムシは誰もが憧れる採集対象です。
そして、人気が高いために自然を大切にせずに採集してしまう人が少数いるのも残念ながら事実です。
木をわざと傷つけたり、木の根を掘ってそのままむき出しにしたり…。そうすると、その木は近いうちに枯れてしまうこともあります。
木が成長するのには長い時間がかかります。自然を大切にしないと森の生態が変わり、カブトムシ・クワガタムシがいなくなってしまうこともあります。
カブトムシ・クワガタムシなどの生き物が長く住み続けることのできる森にするために、自然を大切にしながら採集を楽しみましょう。
また、捕まえたカブトムシ・クワガタムシを飼う場合は、飼える数だけを連れて帰るようにしましょう。
特にカブトムシをペアで飼うと、比較的簡単に卵を産んでくれます。しかも1ペアで30~60個以上の卵を産むこともあります!卵から羽化するまで育てるのは結構大変です。
飼育に必須のかご、土、エサなども意外とお高いです。
暑さや乾燥に弱いので、毎日面倒を見てあげる必要があります。
そこまで考えて、どれだけの数を飼えるか、ペアにするかどうかなどよく考えて採集してください。
名取市で昆虫採集を楽しもう 最後に
名取市には自然や生き物でいっぱいの環境があること、伝わりましたでしょうか?
昆虫採集は命や自然を身近に感じるすばらしい体験です。
しかも名取市ならすぐ近くで簡単に体験することができます!
私のおすすめ以外にも名取市にはたくさんの自然スポットがありますので、ぜひ自分のお気に入りスポットを探してみてください。