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~北米コロラドトレイル~     486マイルをハイカートーク

市民ライター 青田さとみ

閖上港からの風が冷たくなってきた12月2日(土)、みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンターには、暖かい笑顔に包まれた、心地良い空気が流れていた。
この日、【ハイカートーク】「コロラドトレイル」~みちのくトレイルクラブ柳田編~が開催され、25名の参加者がそのハイカートークに魅了されました。

北米コロラドトレイル486マイル(782㎞)のロング・デイスタンス・トレイルをスルーハイキングしたのは、名取トレイルセンターのスタッフでもある柳田真澄さん。トレイルネーム(トレイル上でのあだ名)はHEATER。一緒に旅をしたのは、相棒のCHIPSさん。なぜ、このネームなのかは、ぜひ、名取トレイルセンターの柳田さんに聞いて下さいませ。
時には、高山病と闘いながらハイキングを続けた2022年7月27日~9月10日の44日間を紹介します。

コロラドトレイルは、米国コロラド州の中心部デンバー南西のウオータートンキャニオンの河口からデュランゴまでの486マイルを歩くロングトレイルです。アメリカ大陸の西部を北西から南東にかけて走る険しいロッキー山脈がそびえ、標高4000m級の山々や、多くの国立公園も存在しています。40Lのバックパックを背負いながら1日目から標高2100mを歩いた柳田さん。高山病である頭痛、関節痛になりながら進みます。

「標高3500mになると森林限界になり、木々のない広大な草地が延々と続くコロラドトレイルですが、そんな時は風と雷に注意して歩きました。」と少年のような瞳で説明する柳田さんは、やり遂げた充実感にあふれていました。
柳田さんに声をかけてきた車椅子の女性がいたそうです。その女性は、「私は足が悪くしているが、旅人が旅の話をしてくれると私も旅をしている気分になるから感謝している。」と話をしたそうです。人とのふれあいもトレイルの魅力だということも、このトークイベントで学びました。

名取トレイルセンターには、自身がハイカーとなり、歩いたルートが海外を含め経験豊かなスタッフが揃っています。
ハイカートークの参加者の岩沼市から参加した女性は、「私自身も、みちのく潮風トレイルを歩きました。自然を抱きながら歩くと気持ちが良いんです。」と話してくれました。その表情はふわりとした優しい笑顔にあふれていた。

みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンターでは、「名取トレイルセンタートレイルデイズ2024」の開催を予定しております。トレイルデイズとは、ハイカーや地域の方々が楽しく交流するお祭りです。センターのスタッフが皆様のご参加をお待ちしています。
 この日のトレイルセンターの野営場にも、オートキャンプに来た親子が楽しげに準備中。冷たい風が吹くこの季節も、みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンターには暖かい笑顔が集まります。

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