「名取人」なとり復興プロジェクト実行委員長 佐々木 悠輔さんを紹介します
名取市で夢や目標に向かって頑張っている方、市に貢献をいただいている方などを紹介するコーナー「名取人」。
今回はなとり復興プロジェクト実行委員長 佐々木 悠輔さんをご紹介します。
「何かしたいけど何もできない、そんな地元をはじめ全国の方々の思いの受け皿になりたいと始めたのが“絵灯篭”でした。」
震災への思いを全国から集め、絵灯篭という形で未来に繋げていく活動を行っている団体があります。
犠牲者追悼と震災伝承のために活動を続けている「なとり復興プロジェクト」。
株式会社佐々直に勤める佐々木悠輔さんは震災直後、亡くなられた方を追悼したいという強い思いで複数の関係者と共に立ち上がり、さまざまな苦難を乗り越え、震災から約2カ月後の8月13日に名取市観光物産協会の単年度事業としてなとり鎮魂灯篭流しを開催しました。
平成26年に佐々木さんが実行委員長に就任した後、平成27年度に協会から独立。現在は実行委員約10名とボランティアで活動を行っています。
閖上出身の佐々木さんは、震災の犠牲になられた方々がいたということをみんなの心に刻み、絵灯篭を通して震災の教訓の伝承とそこから復興してきた歩みを後世に伝えていきたい、という思いを語りました。
ずっと絵灯篭を通し人々の心に寄り添ってきた中で、印象に残った出来事について伺うと「当初は暗い印象の絵灯篭が多かったのですが、時間の経過と共に、未来への希望を感じる文字や絵となり、園児達も参加してくれるようになりました」とのこと。
今年の3月11日にはメモリアル公園で約1,000基を設置し、被災された能登地方の方へ届くようなメッセージを創りたいと話す佐々木さん。
「離れていても気持ちは一つ。少しでも前を向ける状態になってほしいと思っています。この思いを絵灯篭に託します」。
多くの人々の溢れる思いを乗せ、これからも絵灯篭の優しい光は被災地を照らし続けます。