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わたしたちの安心・安全を見守る   名取市消防本部・消防署

市民ライター 青田 さとみ

私たちの日常の中で、火事や救急、レスキューが必要な時に駆けつけてくれるのが、名取市増田5丁目にある名取市消防本部・消防署です。この中には24時間体制で消防隊員、救急隊員、救急救命士、そしてレスキュー隊員の方々が市民の安心、安全を守るために働いています。今回は、私自身もはじめて訪れた名取市消防本部・消防署を緊張しながら取材しました。

左から加藤さん、小野寺さん

私たちの素朴な質問に応えていただいたのは、名取市消防消防署副署長の加藤勝志さん、特別救助隊長の小野寺康さんです。

Q:名取市内を守る、名取市消防本部・消防署がもつ特徴を教えてくださ 
  い。

A:名取市は沿岸部、市街地、山間部がひとつになった、コンパクトな土地 
  でもあり、その防火・防災・救急やレスキューに対して幅広い対応を求 
  められているのが名取市消防本部・消防署です。
    
Q:東日本大震災の時のような大きな地震の時に、消防本部・消防署の隊員
  がまず、最初にする行動は?
    
A:消防署建物の車庫に止めてある、消防車両や救急車両を建物の倒壊から 
  防ぐため広いスペースに移動します。車両を守る行動が最初になります。
    
「東日本大震災後、市民の防災に対する意識が変わってきている事や、震災の語り部活動をする団体もいるなかで、この意識をいかに継続していくかが課題のひとつです。」と加藤さんは教えてくれました。 
質問ひとつひとつ真摯に応える加藤さんと小野寺さんに、わたしたちの緊張もいつしか解けていったのです。

通信指令室

名取市消防本部には通信指令室があり、市内で119番通報をすると、すべて
ここにつながります。指令室には名取市役所、屋上にあるカメラの映像から
24時間、わたしたちの安心・安全を見守っているのです。停電時には自家発電に切り替えるシステムになっているそうです。

特別救助隊長の小野寺康さん

「通常1台の救急車には救急隊長、運転担当の機関員、救急隊員の3名が乗り、そのうちの1名は高度な救命処置が行える救急救命士が乗ることになっています」と教えてくれたのは救急救助係 特別救助隊長の小野寺康さん。消防隊員の装備の全重量20㎏を自ら身につけ、装備に関しての説明を優しい笑顔でしてくれた小野寺さんです。

名取市では、防災の重要性を継続していくための取り組みのひとつとして、小学校3年生を対象にした消防署の社会科見学や、避難所でのより良い運営をしていくための訓練もしています。

副署長である加藤さんが東日本大震災に殉職した隊員の方達の話になった時です。加藤さんの瞳には、うっすらと、ひかるものがあり、私自身あの時の経験を決して無駄にしてはいけないと心に決めた瞬間でした。
東日本大震災から今年で13年あまり。改めて防火・防災への決意を新たにし
た取材になりました。 

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